お寺の葺き替え工事 住吉区 一運寺

大阪府住吉区でお世話になりました、お寺(本堂)の葺き替え工事です。

施工前は屋根の3面が本葺き瓦・1面が簡略葺きで、瓦下に土を入れて施工していました。

 

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こちらが本葺きです。平たい瓦(平瓦)上に半丸型の瓦(素丸瓦)を葺いています。

素丸瓦下にも葺き土をしっかりと入れています。

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こちらが簡略瓦葺きです。

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瓦下には葺き土がぎっしりと入っていました。

使用していた葺き土の量は約20トン、施工前の土葺き工法から今回の桟葺き工法に葺き替えを行うので、この土分

のほとんどが無くなるので、かなりの軽量化になりますね。

 

葺き土施工の場合は土を多く使用しているほど、瓦のズレは少なくなります。

以前にこの瓦を葺いた職人さんはより良い仕事を、と考えて丁寧な仕事をされていたのがわかります。

棟瓦の一部は台風21号によって崩れていましたが、平瓦はその証拠にほとんどズレがありませんでした。

 

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瓦と葺き土の撤去後、下地木材を補強するために新しい野地板を取り付けてから、防水下地材を張ります。

この状態で雨養生がし易くなったのでひと安心です。

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瓦を引っ掛けるための囲い桟木を取り付けます。

横桟は瓦を引っ掛けるため・縦桟は瓦の縦筋を通すためで、奈良県の屋根工事店はほぼこの工法を使用していると思

います。

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簡略瓦葺きの瓦はステンレスビスで固定します。

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本葺き瓦はステンレス釘で固定しました。今回使用している瓦は平瓦と素丸瓦が一体型になっている淡路産の{段付

き飛鳥野瓦}です。

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棟瓦の下に耐震棟金具を取り付けます。

 

関東大震災でかなり多くの屋根瓦が崩れて、今後に同様の事があっても屋根瓦の被害をできるだけ少なくしようと全

日本の瓦組合が{ガイドライン工法}を考案して、当社はこの工法で施工しています。

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棟瓦は南蛮漆喰で葺き、耐震棟金具の間にステンレス棒を入れて棟瓦を一体化させていきます。

また、長方形の瓦(のし瓦)は全て写真のステンレスピン・又はホルマル銅線で固定していきます。

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屋根の一番上にある陸棟部分にも縦のステンレス棒・横のステンレス棒を入れて棟を一体化させていきます。

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棟瓦の仕上がりです。

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施工後です。

工事期間は40日ほどの長期間になりましたが、綺麗に仕上がりお客様にも大変喜んで頂いて私も嬉しいです。

多くの方のご縁により、今回の工事を行う事ができました。

ご縁に感謝です。

 

 

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