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瓦の重量

{屋根材の比較表}を作りました!

こんにちは。

 

数年前に屋根材の重さがわかる{重量の比較表}を体重計を使いながら作成しました。

この表を見ていただいている事が多いと聞いて、屋根に関して何か他の比較表を作れないかと考えていました。

そこで思いついたのが{屋根材の比較表}です。

 

当社が主に使用している、いぶし和瓦(日本瓦)・陶器平板瓦(洋風瓦)・板金材の3種類について作りました。

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これが{いぶし和瓦}(日本瓦)です。

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これが{陶器平板瓦}(洋風瓦)です。

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これが板金材(横葺きの板金材)です。

 

それぞれの特徴・重量・費用・耐久性・メリット・デメリットを、私が今まで屋根工事を通して現場で見て経験して

きた事を踏まえて、あくまでも私見ですが作りました。

 

屋根材の比較表はこちらです↓

202121517308.pdf

 

もちろん他の屋根屋さんにとっては違う中身になりますが、「屋根材ってどのようなものがあるのか?」・「屋根瓦

の葺き替え工事で使用する新しい瓦は、今の家ではどれが合うのか?」などのお客様の疑問や不安な部分を少しでも

解消できれば嬉しいです。

 

屋根の重量差 (陶器和瓦から陶器平板瓦へ葺き替えた場合)

斑鳩町でお世話になりました屋根工事{陶器和瓦(土葺き)から陶器平板瓦(桟葺き)へ}で、葺き替え後にどのくらいの

重量が減ったのかをみてみます。

 

お客様の家は築34年、屋根坪は27坪。 陶器和瓦(シルバー瓦)を葺いており、瓦下には葺き土を使用しています。

 

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葺き替え前は陶器和瓦(シルバー瓦)を葺いています。

 

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既存瓦と瓦下の葺き土を取り除きます。 {シルバー瓦}の下にある葺き土は{燻し和瓦}の下にある葺き土に比べると、

若干少なく使用しています。

 

陶器和瓦の下にある葺き土の重さは、1坪あたり80kgほどです。

お客様の屋根坪は27坪なので、

27坪×80㎏=2,160㎏  棟瓦下の葺き土を含めて、現状の葺き土は約2,5トンを使用していました

 

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瓦・葺き土を撤去後に、防水下地材と新しい瓦を引掛けるための横桟(桧材)を取り付けます。

 

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瓦はズレないように桟木に引掛けて、ステンレスビスでしっかりと固定します。

 

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施工後です。和型の波がある瓦から平板瓦へ葺き替えたので、

すっきりとした仕上がりになりました。

 

<施工前の重量>

 既存瓦と葺き土を合計して、1坪あたり231,2㎏ほどあります。

 27坪×231,2㎏=6242,4kg 

 棟瓦を含めると 約6,5トンほどの重量がのっていました。

 

<葺き替え後の重量>

 新しい瓦と桟木などの副資材を合計して、1坪あたり148㎏ほどあります。

 27坪×148㎏= 3,996㎏ 

  約4トンほどになりました。

 

{陶器和瓦}と新しく葺いた{陶器平板瓦}の瓦自体の重量はほぼ同じなので、工事中に取り除いた

葺き土の分の約2,5トンが軽くなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋根の重量差 (燻し和瓦から軽量瓦へ葺き替えた場合)

奈良市でお世話になりました{屋根工事の重量差}についてです。

お客様の家の屋根坪は52坪で、葺き替え前は{燻し和瓦(土葺き工法)}を葺いていました。

 

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燻し和瓦を葺いています。

築80年ほど経過して瓦の劣化とズレがあり、

お客様は「地震への対応」のために軽い屋根材への葺き替え工事を希望していました。

 

お客様と打ち合わせを行い、軽量瓦{ルーガ雅}への葺き替え工事を行うことになりました。

 

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既存瓦と屋根の一番上にある{棟瓦}を取り除きます。 瓦下にはかなり多くの葺き土を使用していました。

 

この葺き土だけで1坪あたり100kgほどあるので、

52坪×100㎏=約5,200㎏ (約5トン)のっています。

 

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軒先瓦です。 軒先周りや屋根端瓦のみに{銅線}で固定して、葺き土でなじませて瓦を葺いています。

これが昔からの瓦葺き工法です。

屋根瓦がずれる多くの原因は、{銅線が劣化して伸びていた・葺き土の粘着力がなくなり瓦がズレる}です。  

 

 

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瓦と葺き土の撤去後、下地補強のために構造用合板(コンパネ12mm)を取り付けます。

 

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防水下地材と瓦を引掛けるための横桟を取り付けて、{ルーガ雅}はズレないようにステンレス釘でガッチリと固定します。

 

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施工後です。

 

葺き替え前>は燻し和瓦(土葺き工法)を葺いており、1坪あたりの重量は{瓦+葺き土}で約245.6㎏です。

 52坪×245.6㎏=12771㎏で、あと棟瓦が入ってくるので

 約14,000㎏ (約14トン)

 

葺き替え後>は軽量瓦(ルーガ雅)へ葺き替えたので、1坪あたりの重量は{瓦+コンパネなどの副資材}で約92kgです。

 52坪×92㎏=4,784㎏ (約5トン)になりました。

 

屋根重量が約3分の1ほどの軽量化になり、お客様の希望にお応えすることができたので、

すごく喜んでいただくことができました。

そして私もお客様の喜ぶ顔を見ることができて、感謝の気持ちで一杯になりました。

 

 

 

 

 

 

 

屋根の重量差 (燻し和瓦からガルバニウム鋼板へ)

奈良市で工事を行いました、屋根葺き替え工事の重量差についてです。

お客様の家の屋根坪は32坪。

施工前は{燻し和瓦(土葺き工法)}で葺いており、新しい屋根材は{横暖ルーフ(ガルバニウム鋼板)}です。

 

お客様の希望で、「重い屋根から軽い屋根に変えたい」とお聞きして、横暖ルーフへの

葺き替え工事を行うことになりました。

 

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施工前、燻し和瓦を葺いています。 瓦下にはびっしりと{葺き土}を使用しています。

 

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瓦・葺き土を取り除き、屋根面をフラットにするための下地木工事を行います。

 

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防水下地材を取り付けます。

 

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横暖ルーフを葺きます。 軽い屋根材なので、専用のビスでしっかりと固定します。

 

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施工後です。

 

施工前の屋根重量は{燻し和瓦}を使用しており、瓦・葺き土の総重量は

約7,000kg(7トン)

施工後の屋根重量は{横暖ルーフ}を葺き、下地木材・横暖ルーフの総重量は

約1,400kg(1.4トン)

 

瓦下にあった葺き土を取り除くだけで約2,2トン軽くなるのですが、屋根材も{燻し和瓦}よりも軽い{横暖ルーフ}へ

葺き替えしたので80%ほどの重量カットになり、かなり屋根が軽くなりました。

 

詳しくはコチラ↓

施工前 土葺き燻し和瓦

 瓦+葺き土などの副資材で、計215.6kg/1坪あたり

 215.6kg×32坪=6899.2kg

 6899.2kg+棟瓦の重量で、合計約7,000kg 約7トン

 

施工後 横暖ルーフ(ガルバニウム鋼板)

 横暖ルーフ+下地木材などの副資材で、計42.4kg/1坪あたり

 42.4kg×32坪=1356.8kg  約1.4トン

 

 

 

 

 

和瓦の重量 (燻し和瓦から燻し和瓦へ葺き替えた場合)

燻し和瓦(土葺き工法)から燻し和瓦(桟葺き工法)へ葺き替えした場合の重量を比べてみます。

 

写真のお客様の屋根坪は44坪(145㎡)です。

既存瓦が全体的にズレと傷んでいたので、お客様の希望で{燻し和瓦から燻し和瓦}への葺き替え工事を行いました。

 

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燻し和瓦を葺いています。 既存瓦を取り除きます。

 

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下地の{葺き土}です。 燻し和瓦を葺いている場合は、葺き土をかなり多く使用しています。

 

このように、びっしりと入っている土の量で一坪あたり100kg前後の葺き土を使用しています。

お客様の屋根坪が45坪なので、葺き土だけで 44坪×100㎏=4400㎏(4,4トン)のっています。

 

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葺き土・下地の杉皮を取り除き、野地板を強くするために構造用合板(コンパネ12mm)を取り付けます。

 

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現在の工法は葺き土を使わずに、と瓦を引掛けるための{囲い桟}を取り付けます。

瓦は桟木に引掛けて、ステンレスビスで固定するので瓦がズレ落ちることがありません。

 

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棟瓦を葺いて完工です。

 

当社のホームページの重量表にのせている、

葺き替え前の燻し和瓦の一坪あたりの重量は、245,6㎏です。

<葺き替え前>

 44坪×245,6㎏=10,806㎏ 

 

施工後は、コンパネを下地に取り付けているので記載している重さから増えて、一坪あたりの重量は約175㎏になります。

<葺き替え後>

 44坪×175㎏=7,700㎏

*両方ともの総重量は、棟などがあるので多少のズレがあります。

 

以前の瓦と新しい瓦の重量さはほとんどなく、おおかた葺き土の分の重量が減っています。

お客様の屋根では、約3トンほどの軽量化になりました。

 

 

 

 

 

瓦の重たさについて

最近お客様からのお問合せで多いのが、{瓦の重量}についてです。

そして、「現状の屋根瓦の重たさで家は大丈夫か?」・「瓦が重たいので軽い屋根材に葺き替えたい」

「震災後の瓦が崩れている映像を見て、自分の家ではどうなるのか?」などの

不安や疑問を聞くことが数年前から多くて、さらに前年の熊本地震でより多くの

質問を受けるようになりました。

 

まずは{重い屋根瓦}と言われる、

日本家屋で多く使用している{燻し和瓦}の昔からの工法についてです。

 

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築40年ほど経過している燻し和瓦の屋根です。

 

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瓦下の葺き土です。 こちらの屋根ではかなり多くの葺き土を使用していました。

 

25年ほど以前の屋根葺きには、瓦下に粘土に藁を混ぜた{葺き土}を置いて瓦をなじませながら

葺く工法が主流でした。

そして、瓦自体の固定は屋根の先端部分(軒先)や屋根端部分(ケラバ)などに、銅線や釘で

固定しています。

 

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軒瓦を銅線で固定しています。

軒先以外の地瓦(真ん中面の瓦)はほとんど固定してなく、葺き土を瓦でなじませて{ひっつけている}状態です。

 

以前の屋根葺き工法では、葺き土を使用しているので30年~40年ほど経過すると

どうしても葺き土の粘着力や強度が落ちて、瓦がズレてきます。

 

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軒先部分の固定線が切れて、瓦がズレ落ちています。

この状態になると瓦はもちろんですが、下地の葺き土も一緒にズレているので

補修がかなり難しいです。

 

お客様と話をしていて私が感じるのは、「重い屋根材を使用していることで、テレビで流れていた映像と

同様のことが起きるかもしれない」とすごく心配していることです。

 

テレビや写真で瓦が崩れ落ちている映像をみていて、私からすると{瓦の重さ自体}よりも、

{瓦葺きの工法}や{家の構造}に問題がなかったのかなと思うことがよくあります。

 

屋根屋である私は質問を受けると、

「現状の屋根を確認してお客様の不安・希望・予算などをお聴きした上で、一番良い方法を一緒に考える」

ことを意識しながら、いつもお客様と話をしています。

 

そして、

部分的な補修工事を行う。

屋根瓦の葺き替え工事を行う。

何もしない。

などと、どれかの選択を考えます。