自宅の屋根瓦はあとどれくらい耐久性があるのか?

雨漏りなどをキッカケに、自宅の屋根はどのような瓦を使用しているのか?その瓦の耐久性は?傷んでいる場合の補修方法は?などを挙げます。

屋根について何か疑問を感じた時に今回のブログが参考になれば幸いです。

ご自宅の屋根瓦を見るキッカケは?

お客様がご自宅の屋根瓦を見る時はいつでしょうか?

  • 雨が降った時に部屋の中に雨水がポタポタと落ちてきた
  • 部屋までは水が落ちていないが、天井裏で水がポタポタと落ちる音がする
  • 二階の窓から屋根を見ると、瓦の劣化やズレを発見した
  • 業者や近所の方から屋根の不具合を指摘された

などと様々あります。
その時にご自宅の屋根はどのような瓦を使用しているのか?
その瓦の耐用年数はあとどれくらいもつのか?補修方法は?などを写真と一緒に挙げていきます。

瓦の種類について

ここからは当社が屋根工事で多く取り扱っている下記4種類の屋根材について説明していきます。

  • いぶし和瓦
  • 陶器和瓦
  • カラーベスト
  • 厚型スレート和瓦

いぶし和瓦

昔から使用されている瓦で、歴史から見ても安定した瓦で、断面も表面と同じいぶし色をしています。
耐用年数は40年~60年です。瓦の産地や周りの環境によりますが、奈良の元興寺のようにその時期にあった補修を行えば、耐久年数が大きく伸びる事もあります。

瓦の下には粘土の葺き土を使用していることが多く、一般的には「重い屋根材」と判断されています。そして、大きな地震があるたびにニュース番組では瓦が崩れて家も崩れるような映像を流すので「ウチの屋根も重たい瓦を使っている…」「大きな地震が発生するとウチの家は大丈夫だろうか…」と不安になって、「今後の事を考えて屋根を軽くしたい」という相談をお聞きします。
他の屋根材と比べると重たい瓦なのは確かですが、家の柱や構造などが丈夫であれば問題無いと私は考えています。

下の写真のように表面が剥離したように割れてくると、そろそろ瓦の限界が来ているサインになります。

このような瓦があると雨漏りや瓦の破片が下に落下して危険なので補修が必要になります。

瓦の表面が黒く変色して屋根の色がまばらになることがありますが、これは表面上だけの変化なので、これが原因で割れや雨漏りすることはありません。
補修方法については、いぶし和瓦は差し替えや部分的な補修を行い易い事が特徴で、必要に応じた工事が行えます。

陶器和瓦

一般住宅に多く使用している屋根材で表面に光沢があり、断面がレンガ色です。
シルバー色・青色・オレンジ色など様々な色があります。
耐用年数は40年から50年ほどです。
瓦の下には粘土の葺き土を使用していることが多いので、この瓦も「重い屋根材」と一般的には判断されています。

 

瓦が劣化しているサインは、表面が剥離したように割れてレンガ色の下地が見えてきます。

この瓦は青緑瓦(セイロク)で築45年ほど経過しています。数年前に間違えた補修工事を行ったことで、瓦の劣化が早まっている状態でした。

補修方法については、いぶし和瓦と同様に雨漏りした場合でも部分的な補修工事を行い易い屋根材で、必要に応じた工事が行えます。

カラーベスト

この屋根材も一般住宅に多く使用しています。
セメントや繊維質を混ぜた厚みが5mm~7mmほどの薄い屋根材で、耐用年数は30年~45年程になります。
カラーベストのすぐ下には防水下地材があり、真夏などはカラーベストに当たる熱気がダイレクトに屋根裏に通すので、他の屋根材に比べると二階屋根は特に暑く感じます。

瓦が劣化しているサインは表面塗装の剥がれ・ひび割れが出てくるなどです。

カラーベストの屋根で割れなどの不具合が出た場合の補修は、部分的な補修が可能です。
また、表面塗装が剥がれている場合は全面塗装を行うこともありますが、塗装方法によっては塗装工事後に雨漏りする事もあるので注意が必要です。

スレート和瓦

セメントや繊維質を混ぜた厚みが10mm~15mmほどのセメント瓦で、葺き始めの見た目は燻し和瓦と同様に見えますが、材質はセメント系なので年数が経過してくると表面塗装が剥がれて割れ易くなります。
耐用年数は35年~45年程になります。

 

瓦が劣化しているサインは、表面塗装が剥がれて全体的に黒ずみや茶色い苔のような表面になり、縦筋や横筋の亀裂が出てきます。
瓦自体が弱くなっているので、屋根に人が乗るだけで瓦が割れることもあります。

 

スレート和瓦が割れた場合などは部分的な補修ができます。ただ、全体的に割れ易くなっているので、屋根上ではゆっくりと丁寧に動いて工事を行う必要があります。
この瓦はセメント系なので屋根の塗装工事が可能です。しかし、現状で亀裂が入っている場合は瓦自体が全体的に劣化しているので塗装工事はお勧めできません。
そのような場合は{割れた部分の差し替え工事}{全面改修}{最低限の工事を行ってあとは触らない}などがあります。

屋根の不具合を見つけた場合は?

屋根の不具合を見つけた時に、この屋根材は
「あとどれくらい耐久性があるのだろう?」
「自分が住んでいる間だけ屋根が耐えてくれれば良い」
「今後もこの家に住む。将来の事を考えると、どのような工事があるのだろう?」
「費用の事があるので、大掛かりな工事はできる限り避けたい。雨漏りや何か屋根の不具合がある都度、工事を考えよう」
などと、様々な考えが出てきます。

上に挙げた瓦でも産地やメーカーなど様々な種類があり、また、以前に補修した場合でもその工事内容によっては耐用年数が変わるので、その屋根に合う工事内容も様々になります。
当社では屋根材の状況を確認して、お客様の要望にできる限り沿えるように、初めの打ち合わせを行います。

屋根に関して疑問点や要望などがあればお気軽にお問合せください。

 

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