瓦の種類と費用

屋根のリフォーム工事を検討している時に、屋根材の種類を検索すると様々な情報が出てきます。

その情報を見ても屋根材には様々な種類があるので、ご自宅に合う屋根材が判らない…と悩む事もあります。

今回は当社が主に使用している{いぶし和瓦}{陶器平板瓦}{板金屋根材}の3種類について、主な特徴と費用について挙げていきます。

「どの屋根材を選べば良いだろうか?」と悩まれている時に少しでも参考になれば幸いです。

目次

瓦の特徴と費用

①いぶし和瓦

②陶器平板瓦

③板金屋根材

④終わりに

瓦の特徴と費用

いぶし和瓦

昔から使用されて、屋根材の中でも安定した瓦の一つです。瓦の表面はいぶし銀色で断面もいぶし色をしています。

雨漏りや瓦の割れやズレが無い限りは、工事を行ってから30年後や40年後でも屋根のメンテナンスは必用ありません。

また、雨漏りした場合でも部分的な補修が行い易い事が特徴です。

一般的な住宅屋根

いぶし和瓦葺きの屋根です。屋根の一番上に葺いている【棟瓦】は4段積んでいます。

入り母屋のある屋根

こちらの屋根の形は{入母屋}で棟瓦の段数も多く積んでいます。屋根のバランスによりますが、8段から10段ほど積む事もあります。

入母屋の屋根には降り棟*を積む事が標準ですが、お客様の希望により降り棟を積まない場合もあります。

*降り棟:屋根の頭頂部から真下に降って棟瓦を積んでいる部分

一般的な住宅屋根(棟:ひも丸瓦を使用)

【棟瓦】を幅広い丸瓦のみで葺く仕上がりもあります。上の写真2つと同様にいぶし和瓦を使用していますが、棟瓦をこの一枚のみで仕上げるのでスッキリとした仕上がりになります。

費用について

様々な屋根材の中でも、このいぶし和瓦の費用は高くなります。また、家の形状や棟瓦を何段積むかでも費用は大きく異なります。

*費用を入れていますが、屋根の形状や仕様により異なる事があります(瓦葺き工事のみで、消費税は別)

一般的な住宅屋根はシンプルな屋根形状で棟瓦の段数が少ないので、いぶし和瓦葺きの中でも一般的な費用です。

 100㎡の場合、95万円~120万円

入母屋のある屋根は、家の形状と棟の段数により費用が大きく異なります

 100㎡の場合、150万円〜230万円

一般的な住宅で棟を丸瓦で仕上げる場合は、同じいぶし和瓦でも棟の部分で材料費と工事費を抑える事ができます。

 100㎡の場合、85万円~90万円

 

陶器平板瓦

いぶし和瓦と同様に材料を焼成する瓦なので、耐久性が高い屋根材になります。

形状はフラット型・波型などがあり、色は多くの種類があり家のデザインやお客様の好みで選ぶ事ができます。

雨漏りや瓦の割れやズレが無い限りはメンテナンスが必要ありません。

当社では上のようにフラット型で瓦の両面に少し立ち上がりのある平板瓦を使用する事が多いです。

{耐久性がある・工事期間が短い・費用が他の屋根材と比べると安い}等の良い点があるので、屋根のリフォーム工事や新築工事でこの瓦が多く選ばれています。

しかし、年数が経過すると規格の変更や色の廃盤などが出てくる可能性があるので、30年後や40年後にも同じ瓦があるかは不透明な部分があります。

費用について

陶器平板瓦を使用する場合

*費用を入れていますが、屋根の形状や瓦の種類により費用が異なります(瓦葺き工事のみで、消費税は別)

 100㎡の場合、70万円~90万円

板金屋根材

一般住宅に使用する板金屋根材には{縦葺きの仕上がり}と{横葺きの仕上がり}の主に2種類があります。また、倉庫などには{波型の仕上がり}の屋根材もあります。

この屋根材の特徴は他と比べて圧倒的に軽いので、近年では「屋根を今の瓦よりも軽くしたい」と希望されるお客様が多くなっています。

板金材にはガルバニウム鋼板を使用しているので耐久性はありますが、20年~30年後に屋根材の状態によっては塗装を検討する必要があります。

縦葺きの板金屋根材

屋根の勾配が緩い場合にはこの縦葺きの屋根材(立平333)を使用します。

この屋根材の裏側には断熱材が付いていないので、工事前よりも家の中が暑くなる可能性があります。

当社ではそれを少しでも軽減するために屋根裏の空気を出すための換気材(自然換気)を取り入れています。

横葺きの板金屋根材

当社が主に使用している横葺きの板金屋根(スーパーガルテクト)には断熱材が裏面に付いています。

この断熱材(白い部分)が屋根全面に覆われるので、工事後の断熱効果が上がります。

この屋根材を葺いている真夏の工事中に、お客様から「工事前よりも家の中が暑く感じる事が少なくなった!二階へ上がる階段からそれを体感しています」とお聞きする事が何度もあります。

そして、もう一つ真夏の家の中の暑さを和らげる方法として、昼間に溜まる屋根裏の熱気を出す換気材(自然換気)を取り入れています。

費用について

縦葺きの板金屋根(立平)は陶器平板よりも費用を抑える事ができます。

横葺きの板金屋根(スーパーガルテクト)は陶器平板瓦よりも高く、いぶし和瓦と同様になります。

*費用を入れていますが、家の形状などにより費用は異なります(屋根材葺き工事のみ、消費税は別)

縦葺きの屋根材:立平333

 100㎡の場合、65万~70万円

横葺きの板金屋根;アイジー工業㈱製 スーパーガルテクト

 100㎡の場合、95万円~120万円

終わりに

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

今回に挙げた屋根材は3種類ですが、もちろん他にも様々な屋根材があります。

屋根材のメリット・デメリットについては当社のブログを参考にしてください。

お客様も屋根について様々な情報を調べて、その上で「このような屋根材を使用したらどうだろうか?」と相談をお受けする事があります。

当社ではできる限りお客様の希望に沿った屋根材を一緒に打ち合わせをして、お見積りを行います。

瓦や屋根材について何か疑問点などがありましたらご遠慮なくお問い合わせください。

 

 

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