今から８年ほど前に屋根の修繕を行ったお客様から電話をもらいました。
他の屋根業者が「シックイが傷んでいるから補修をした方が良いですよ。この状態でほっといたら雨漏りして大変な
事になりますよ。まずは１，０００円で補修しましょうか？」と言われたようです。
典型的な訪問販売業者ですね。
お客様はその業者から色々と不安を煽るようなことを言われたようで、不安を感じていました。
状況を確認するために、まずはお客様の話を聞いて屋根に上がりました。
陶器のS型瓦を葺いています。
その屋根業者は白く塗っている面戸漆喰が汚れていることを指摘しているようです。
一箇所だけ、面戸漆喰が剥がれて下地の葺き土が見えています。
漆喰に関して補修する場所はココだけです。
確かに数箇所で面戸漆喰が汚れている部分はありますが、汚れていることが原因で雨は漏れません。
面戸漆喰が白色なので、どうしても汚れます。
「シックイが黒ずんでいるのは汚れているだけで、問題ないですよ。」と言って、
安心していただけました。
同じ屋根で、私が気になったのは谷部分です。
銅板を使用していて、経年劣化で小さな穴が開いています。
お客様と相談して、谷板の入れ替え工事を行うことになりました。
８年前に修繕を行って以来、年賀状などでコンタクトをとってはいましたが、今回の訪問業者の人に「ウチには知っ
ている屋根屋がいるから結構です！」と断り、再び当社に相談いただけたのが何よりも嬉しいです。
