屋根の【板金工事】の種類と費用とは?

・強風後に屋根上にあった板金材が落下してきた…
・雨が降っている時に、急に雨漏りしてきた…
・屋根を軽くするリフォーム工事を検討しているけど、どれだけの費用が掛かるのだろうか?

 

暴風雨や経年劣化により、屋根上にある板金材の落下や材料に穴が開いて雨漏りする事があります。

今回は当社が多く施工している屋根板金材の【部分補修・葺き替え工事】の内容と費用についてお伝えします。

【部分補修】台風後にお問い合わせが多い{棟板金の補修}と、大量の雨漏りを引き起こす{谷板補修}の施工例と費用

【葺き替え工事】屋根の重量を軽くする為に{現状の屋根材}から{新しい板金材}に葺き替えした場合の工事例と費用、また、30坪の屋根を葺き替えした場合は実際にどれくらいの軽量化になるかをお伝えします。

 

目次

屋根補修工事:棟包み板金の外れ、落下

雨漏り修繕工事:谷板からの雨漏り

屋根の軽量化工事(リフォーム工事)

・カラーベストからスーパーガルテクトへの葺き替え工事

・和瓦からスーパーガルテクトへの葺き替え工事

終わりに

屋根補修工事:棟包み板金の外れ、落下

台風などの強風後に屋根にあった板金材が剥がれ落ちるケースがあります。

剥がれた板金材が屋根上に残っている場合は、下まで落下する可能性がある危険な状態です。また、屋根材が剥がれているのでその場所から雨漏りする可能性もあります。

原因は板金材を固定している釘などが抜け落ちて、板金材が剥がれ易くなっている所に強風により剥がれる事が多いです。

{補修方法}

①板金材を固定していた下地木材を取り除きます

傷んでいる下地木材を取り除き、木材下にある屋根材(カラーベスト等)が傷んでいる場合は必用な部分の補修を行います。

②新しい下地木材を取り付けます

下地木材には防腐剤入りの材料を使用してビスでしっかりと固定します。

③棟板金の葺き直し、完工

剥がれた板金材が再利用できれば、同じ場所にビスで固定します。地面まで落下して板金材が使用できない場合は新しい棟板金で補修します。

{費用}

傷んでいる棟板金材の取り替え工事

12,000円/1mあたり(消費税別)

*屋根の状況により足場工事が必要な場合があります

*強風による屋根被害の補修なので、保険が適用される場合があります

雨漏り修繕工事:谷板からの雨漏り修理

雨水が多く流れる谷部分の材質が【銅板】の場合、経年劣化により写真のように穴が開きます。その場所から雨水が入り込んで大量の雨漏りが発生して、家の中に様々な不具合が出てきます。

谷板(銅板)の同じ場所に雨水が当たり続けると、銅板が少しづつ薄くなりやがては穴が開いてきます。

穴が開いた時点ですぐに補修を行えば問題ないのですが、放置していると穴がどんどん大きくなり、大量の雨水が家の中に入り下地木材や壁・天井板を傷めます。

谷板に使用している材料で他には【鉄板やステンレス板】もありますが、この材料も雨水が多く流れるところで亀裂が入って雨漏りを引き起こす場合もあります。

{補修方法}

①谷板周りの瓦の取り外し

谷板の周りにある瓦を取り外し、傷んでいる銅板は取り除きます。雨漏りしていた期間が長くて下地木材が腐食している場合は必用な部分の木材を取り替えます。

②新しい防水下地材の取り付け

傷んでいる銅板等の谷板を取り除くと既存の防水材があるのですが、より防水効果を上げるために新しい防水下地材(ルーフィング)を取り付けます。

③ステンレス板の取り付け

ステンレス製の谷板を屋根の状態に合わせて現場加工して取り付けます。

「ステンレス製だと表面が銀色でキラキラと目立たないですか?」とごく稀にお客様から問い合わせがありますが、表面には黒色に焼き付け塗装を行っているので屋根に馴染みます。

④谷板周りの瓦を葺き直し

取り外した瓦を同じ場所に葺き直します。

瓦は下にずれないようにホルマル銅線やステンレスビス等を使用して固定します。

⑤施工後

谷部分の上部に【棟(瓦を数段重ねている場所】があれば必要な部分を積み替え補修して仕上がりです。

{費用}

谷板の入れ替え工事:銅板(板金材)からステンレス板へ

9,800円/1mあたり(消費税別)

*谷板上に棟がある場合は、棟の一部積み替え工事が別途必要です

*下地木材が痛んでいる場合は、木材補修工事が別途必要です

屋根材の軽量化工事(リフォーム工事)

カラーベストからスーパーガルテクトへの葺き替え工事

施工前(カラーベスト)

施工後(スーパーガルテクト)

現状のカラーベストを取り除き、スーパーガルテクト(横葺きの板金屋根材)に葺き替えるリフォーム工事です。

カラーベストの撤去後に下地木材を確認して、雨漏りにより下地木材が痛んでいる場合は下地木材の取り替え工事が必要です。

屋根の大きさが30坪の場合、どれくらいの軽量化になるか・単位はt(トン)}

施工前:カラーベスト      約2t

施工後:スーパーガルテクト   約0.5t

約4分の1の軽量化になります

*屋根の状況により重量は変化します

{補修方法}

屋根の葺き替え工事を行う場合は以下の流れになります。

①既存のカラーベストを撤去処分

②傷んでいる下地木材があれば、必要な部分の取り替え補修

③防水下地材の取り付け

④水切り板金(下地)の取り付け

⑤スーパーガルテクト葺き

⑥棟の換気材取り付け

⑦掃除、完工

*詳しくは下にある、写真付きの施工手順例をクリックしてください

カラーベストからガルテクトへ(下地補修)

{費用}

カラーベストからスーパーガルテクトへの葺き替え工事

13,000~16,000/1㎡あたり

(既存瓦の撤去処分、防水下地材、屋根材葺き工事、消費税別)

*単管足場工事は別途費用になります

*下地木材が痛んでいる場合の補修工事は別途費用になります

和瓦からスーパーガルテクトへの葺き替え工事

和瓦を取り除いている工事途中で、瓦の下には多くの葺き土を使用しています

横葺きの板金屋根材(スーパーガルテクト)は下地材の上に直接ビスで固定します。

 

陶器和瓦や燻し和瓦などの屋根材からスーパーガルテクトに葺き替え工事を行った場合、大幅な軽量化になります。

現状の重厚感のある仕上がりからスッキリとした洋風の仕上がりになります。屋根材のカタログや実際に仕上がった別の屋根などで確認すると、より施工後のイメージが出易いと考えます。

屋根の大きさが30坪の場合、どれくらいの軽量化になるか・単位はt(トン)}

施工前:和瓦         約7.1t (下地の葺き土を含む)

施工後:スーパーガルテクト  約1.3t(下地の角材、構造用合板含む)

約5分の1以上の軽量化になります

*屋根の状況により重量は変更します

{工事方法}

葺き替え工事を行う場合、以下のような工事手順になります

①現状の瓦と葺き土の撤去処分

②下地木材工事

(傷んでいる下地木材があれば必要な部分を補修)

③防水下地材の取り付け

④新しい屋根材(スーパーガルテクト)葺き

⑤掃除、完工

*詳しくは下にある、写真付きの施工手順例をクリックしてください

燻しからスーパーガルテクトへの葺き替え工事例

{費用}

和瓦からスーパーガルテクトへの葺き替え工事

17,000~18,500円/1㎡あたり

(既存瓦・葺き土の撤去処分、下地木工事、防水下地材、屋根材葺き工事、消費税別)

*単管足場工事は別途になります

*下地木材が痛んでいる場合の補修工事は別途費用になります

終わりに

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

ここで挙げた工事は板金工事の一例です。屋根の状況により工事内容が変わり、お客様の要望により工事内容も大きく変わります。

「この場合だと、どのような工事が必要かな?」などの疑問点や要望がありましたら、ご遠慮なく当社までお問い合わせください。

 

2024年5月
« 4月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

奈良・大阪全域へお見積り、施工訪問中!!

屋根修理の見積もり比較、ご相談ください。適正価格、自社職人。

  • 電話番号: 0745-43-6193
    電話受付時間 8:00~20:00
  • お問い合わせ